当法人では、2024年8月頃より本事案についての情報提供を60件近く受け、被疑者不詳で警視庁に告発。同年11月に告発受理されておりましたが、この度ついに被疑者が逮捕されました。
SNSで公開された鳩などの鳥殺害動画
2024年8月、居室内でケージに入った鳩を多数回殴るなどして殺した疑いのある事件について、警視庁が、被疑者の男性を動物の愛護及び管理に関する法律違反(44条1項違反・愛護動物をみだりに殺す罪)で逮捕したとの報道がされました。
報道ニュースサイトリンク
◆テレビ朝日 “鳥マスク姿”でハトたたく 「なぜ なつかない」逮捕の男
◆日本テレビ ハト虐待し死なせたか?タクシー運転手を逮捕 虐待動画を“SNS投稿”も…識者「投稿の法規制、検討の余地も」
本件について当法人は、被疑者不詳で警視庁に刑事告発し、同年11月28日付で受理されておりました。
本件は、ケージに入れられた無抵抗の鳩に対し、一方的かつ理不尽な暴力を加え、健康な鳩が瀕死に至る様子を撮影しながらなぶり殺しにするといった態様であり、悪質極まりないものです。
本件動画は、XやインスタグラムなどのSNSで拡散され、既に多くの人々が目にしています。鳥類の愛好家はもちろん、そうでない人にとっても、こうした残酷な動画を見せられることで、精神的にショックを受けることが予想されます。
同様の動物虐待動画のアップロードが無くならない問題
本件に限らず、動物(とりわけ小動物)を意図的に死に至らしめる様子を撮影した動画をアップロードする問題事例は頻発しており、当法人への情報提供も相当程度あります。
弱い動物を虐める行動がエスカレートすると、他の動物や人間に対する傷害事件にも発展しかねず、重大事件の発生を予防するという観点からも、愛護動物の悪質な殺害・虐待事例に対しては、特に厳重な取締りが必要です。
動物虐待を見過ごさない社会に
今後、被疑者に対しどのような刑事処分がされるか、引き続き捜査の推移を注視していきたいと思います。
当法人は、犬や猫に限らず、人の占有する爬虫類、鳥類を含む愛護動物に対する虐待事件について、取り組んでまいります。