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2024.02.06
メンバー紹介

団体メンバーインタビュー企画。#01 獣医師 中島克元先生に聞いてみた。

第一回目は、団体理事である獣医師 中島克元先生に聞いてみた


―― 中島動物病院の院長でもあり、神戸市獣医師会会長も担われている中島先生。団体理事として活動に加わることになったきっかけを教えてください。

中島: 昨年の設立段階でお声かけをいただきましてね。もちろん趣旨も素晴らしいし、40年も獣医の仕事をやっていると、これは普通のケガじゃないよね、とかどう考えてもおかしな症例ってのがあって…警察から色々な事例が持ち込まれてくることも多々ありましたからね。他のメンバーである弁護士の先生方の意気込みに賛同したのはもちろんのことです。

「獣医師としては、目の前の動物を助けることが第一ですから」

―― これまでの日々の診療の中で、動物虐待が疑われる事案に出会ったときはどのように対応されていたのでしょうか。そして最近はどのような変化を感じますか?

中島: 昔は今のように法整備もしっかりされていなかったでしょう。ドアに挟まって足が折れたとか、ベランダから飛び降りて骨折したとか、そんな症例の子たちがいよいよ悪くなってから連れてこられたりすることが多かった。今でいうネグレクト状態の子はたくさん居たね
それでね、飼い主さんの管理ミスへの指摘だったり、ええ加減な飼い方してたらあきませんよ、って言うことよりも、私たちとしてはまずはその目の前の患畜を助けることが第一でしたね。

中島: 近年では確かに変化は見られますね。動愛法の改正もありましたし、獣医師に対しての動物虐待の都道府県・警察への報告義務も加わりました。例えば脚が切断された野良猫とかが運び込まれてきたりするんですが、連れて来るのはほぼ当事者でなく、周囲の方が見るに見かねて、ですね。その時点ではもちろん誰がやったのか分からないわけですよ。誰がやったとかそういうとこを追及することよりも目の前の動物を治してあげることが最優先だからこそ、ここで共にどうしたらよいのかを考えてくれるどうぶつ弁護団、ってのが必要なんです。

「獣医師が見れば、骨折の理由もある程度判定可能なんです」


―― では、具体的にどうぶつ弁護団の活動と動物病院の連携について教えていただけますか。

中島:そうですね、例えば、「骨折」しているとして、折れ方っていうのが色々あるんですね。交通事故で車に当たって折れるとか、ドアに挟まって折れるとか、高いとこから落ちて折れる、動物に咬まれて折れる、など。我々獣医師は経験上見ればある程度分かるのですが、弁護士の先生方からしたら骨折は骨折、じゃないですか。そういう時に我々の知見を利用してもらっています。

傷もね、外傷といっても、刃物で切ったのか、尖ったもので突いたとか、動物同士の喧嘩で咬み合ってできたとか、交通事故でズル剥けになったとか、それなりに特徴があります。古い傷になってくるとパッと見ではわかりにくくなりますので、そのようなケースでは法獣医学の先生方がもっと詳しいわけです。だから、どうぶつ弁護団に専門職である獣医師が協力するってのは当たり前なんです。

「全てがダメ、じゃなく、ちゃんとやりましょう、ってこと」


―― なるほど。声なき動物たちを守るために専門家の最強タッグが組まれたんですね。
では団体の今後の展望なども教えていただけますか。

中島: 最近の弁護団の告発事案(※地域猫や野良猫の受傷事案)のように、被疑者不明、そして所有者不明猫が被害猫という事案を、警察が告発受理するようになったということ自体が一昔前からしたら驚きのことではあります。法整備が進んでいるということでもありますね。

そうやって変わってきた社会で、命を命とも思っていない者たちがいるんですよね、面白半分で虐待してみたり…そういう者たちに対し、どうぶつ弁護団が「許さへんぞ」という姿勢で厳しく追及し、間違った方向に行きそうだなという状況ではそれを正すアクションを起こしていく、それがちゃんとできる存在になることですね。

ペットショップやブリーダーさんの問題も様々な見方がありますよね。全てがダメってことじゃなくて、ちゃんとやりましょう、と。そうなるようにどうぶつ弁護団の弁護士先生たちが目を光らせておく。上げ馬神事とか、イルカのショーとかも、時代の流れに沿った考え方をもって対応していく必要がありますね。

「賛助会員の皆様もそれぞれの想いがある、それを一緒にやっていく団体でありたい」


―― 有難うございます。このどうぶつ弁護団の活動は多くの賛助会員様たちのご支援により成り立っています。これらの活動を遅滞なく、精一杯向き合っていけるように今後も財源確保に努める必要がありますね。

中島: ジョン・F・ケネディさんが大統領になったときの演説の引用ですが、
「あなたたちは国をよくするために何ができますか?と問い、私はこれこれができます、だから大統領、一緒にやってください」といいました。これだと思うんですね。
活動に賛同して会費を払ってくださる方々はきっと、けしからんと思う虐待事案があって、それを何とかしたいと思っていて、自分はこれをこうしたい、やろうと思うから一緒に考えてください、と思ってくださっている。

目指すところは一つです。命を軽んじている者にお灸を据え、動物虐待の抑止に努める。間違った方向に向かっている物事を正しい方向に誘導する、なかなか願望が強すぎてすぐにはできないと思うんですけど、でも、そういう団体になるべきだと常々思っております。で、私も、その中でお力添えができるんだったらね、いろんな世界の政治家の皆さんや行政機関の皆さんも巻き込んでいきたいと思いますね。

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