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2025.12.21
活動報告

「動物虐待動画にNOを!」シンポジウム終了しました

2025年12月7日、神戸のStage Felissimoにて、市民シンポジウム「動物虐待動画にNOを!」~現状と課題、解決への道筋を探る~を開催いたしました。

本シンポジウムは、インターネット上にさまざまな動物虐待動画が投稿・拡散され、ほとんど野放し状態になっている問題について、市民の皆さま・専門家・当法人がともに向き合い、問題提起をする場として企画しました。

一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル代表理事 滝川クリステル様からビデオメッセージもいただきました。

法規制の新設は可能、実効性を持たせるためには

導入として、理事の立花隆介より、当法人に寄せられる情報提供の3分の1がSNS上で蔓延する動物虐待関連の動画であることが、本シンポジウムのテーマ設定のきっかけになったことを説明させていただきました。

これを受けてご講演いただいた内容として、弁護士の竹村公利先生より、動物虐待動画に関わる訴訟を担当されたご経験を踏まえた新たな法規制の必要性が示され、併せて規制の目的や対象動物についての議論、また、動物愛護議員連盟をはじめとする関係者間でどの程度の検討が進んでいるかの共有もありました。

また、牧野高志教授からは、海外で既に運用されている法律が紹介され、日本においても動物虐待動画を規制する法制度の導入は可能であり、表現の自由に対する過度な制約とならないような調整や、規制対象となる動物の線引きなどについても言及がありました。

講演を通じて、「難しそう」「遠い世界の話」と思われがちな法制度の議論が、参加者一人ひとりの生活や価値観と地続きの問題として感じられたのではないかと思います。

「知る」、から「関わる」、へ

当日は幅広い年代、地域からご参加いただき、また、パネルディスカッション後の質疑応答では専門的なご質問も含まれ、参加者の皆さまの多くが日頃よりこの問題を深刻なものと考えていることを当法人としてあらためて認識しました。

開催後アンケートでは、

「自分にもできることがあると思えた」
「”動物はモノではない”という法改正をテーマに考えたい」
「表現の自由が壁になることに驚いた」
「各国の法律が国民の意識に左右されていることが印象的であった」

など、知ることで考えの幅が広がったという趣旨のご感想が多く見受けられました。

また、当日は複数のメディア関係者がそれぞれの思いをもって取材にお越しいただき、社会全体に向けた発信の重要性も引き続き大切にしていきたいと思いました。

この日をスタートラインに

今回のシンポジウムを終え、現状と課題、解決策への道筋をたどる確かな第一歩が踏み出せたと感じています。

ここから先、継続的な議論や情報発信を重ね、その先にある具体的な制度づくりへとつなげていくことの重要性を、メンバー一同改めて共有しました。

本シンポジウムの開催にご協力をいただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

神戸市 様
公益社団法人神戸市獣医師会 様
兵庫県弁護士会 様
株式会社フェリシモ 様 
■登壇いただいた先生方
■広報にご協力くださった皆さま、ならびに取材を通じて発信してくださったメディアの皆さま

今回のテーマで新しくパネルを作りました!チラシもあるので必要な方はお声かけください♪
ご参加いただいた皆さま、本当に有難うございました!
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